そのひとにあえたら ぼくはなにをあげよう
あけはなたれたまどべにたってたきみのおもかげが
にちようのあさにむなしくかーてんをゆらす

あすいがいのあさをむかえたい

ぼくがのぞいたまどのむこうでは
きゅうすいとうがはじけてうみができたよ
ぼくらははじめてじゆうになれたといって
まいにちおよぐ
あまどのすきまから
わずかにまぶたをぬらす

きみのおもかげ
きいろいうちにほしをまねいた
まんびきむすめはいたちのすがたで
はいいろのまちをさっそうとかけぬける

ぬれたまぶたのぼくはふとんをかぶって
かべのむこうをおもいえがいていたよ

ぬれたまぶたのぼくはふとんをたたんで
かべのむこうをおもいえがいていた
ぬれたまぶたのぼくは
かめんをかぶって
ちへいせんのむこうをおもいえがいてみた

Composição: Jiro Yanase