ほこりかぶってしまったおもいでにすがりついて
ぼくのなかにきみをつくりあげた
たいくつをかいならしたいろのないこのまちで
だれでもないだれかになりたかった

みあげたそらのせまさにもなれた
いまではぼくだけがたちとまって
ばかげたこというなよってわらってくれよ
きみだけがいてくれればよかった

わかりあってるつもりになって
いつのまにかすれちがって
だけどぼくらどこへもいけなくて
おもいあってるつもりになって
いつのまにかきずつけあって
いたみだけでもきみにのこしたかった

あわいきたいあとどれくらい
にがいちかいきえないまま
きみにふれたいだれもしらない
すこしのこうかいだきしめたまま

かたちあるものをほしがってだいじなことみうしなって
ただしさなんかただのひとつだって
いらなかったはずなのに
あきるほどにもとめあってわけもなくかなしくなって
きずいたときにはもうかえれなかった

わかりあってるつもりになって
いつのまにかすれちがって
だけどぼくらどこへもいけなくて
おもいあってるつもりになって
いつのまにかきずつけあって
いたみだけでもきみにのこしたかった

Composição: Satoshi Fujiwara